
子育てをしながら介護職として働きたいと考えている方のなかには、「子どものお迎えに間に合うだろうか」「急な発熱で仕事を休めるだろうか」「家事と仕事を両立できるか不安」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
介護職は、高齢者の生活を支えるやりがいのある仕事です。
一方で、勤務先によっては夜勤や土日勤務が必要になることもあり、子育てとの両立に不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、介護職には、短時間勤務ができるパートや日勤のみの仕事、育児支援制度を利用できる正社員など、さまざまな働き方があります。
自分の家庭環境や希望する収入に合った職場を選ぶことで、子育てと仕事を両立しやすくなります。
この記事では、子育て中の介護職におすすめの働き方や職場選びのポイント、仕事と育児を両立するためのコツをわかりやすく解説します。
これから介護職への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.子育て中の介護職が働き方を選ぶときのポイント
子育て中に介護職として働く場合、給与や仕事内容だけでなく、家庭との両立が可能かどうかを考えることが大切です。
まずは、仕事探しで意識したいポイントを確認しましょう。
① 勤務時間が家庭の生活リズムに合っているか
子育て中は、保育園や幼稚園への送迎、子どもの食事や入浴、寝かしつけなど、仕事以外にも多くの予定があります。
そのため、勤務時間が家庭の生活リズムに合っているかを確認することが重要です。
例えば、保育園のお迎えが17時30分の場合、退勤時間だけでなく、職場から保育園までの移動時間も考慮する必要があります。
残業が多い職場では、お迎えに間に合わなくなる可能性もあるため注意しましょう。
求人を探す際は、「日勤のみ」「短時間勤務」「残業少なめ」「勤務時間相談可」などの条件に注目すると、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
② 急な休みに対応できる職場か
子どもは突然発熱したり、体調を崩したりすることがあります。特に、保育園や幼稚園に通い始めたばかりの時期は、予定どおりに登園できない日もあるでしょう。
そのため、子どもの体調不良などで急に休む必要が生じた際、職場でどのように対応してもらえるかを確認しておくことが大切です。
例えば、職員数に余裕がある職場や、スタッフ同士で協力しながら業務を調整できる職場は、子育て中の方にとって働きやすい環境となる可能性があります。
ただし、急な休みへの対応は職場によって異なります。求人票だけでは判断しにくい場合もあるため、面接時に休暇の取得状況や勤務調整の方法を確認しましょう。
③ 無理なく続けられる仕事内容か
介護職の仕事内容は、食事や入浴、排せつの介助、移動のサポート、レクリエーション、記録業務など多岐にわたります。
身体介護を中心とする職場もあれば、生活援助や見守りが中心の職場もあります。また、利用者の介護度や職員の配置によって、身体的・精神的な負担も異なります。
子育て中は、仕事の負担が大きすぎると、家庭で過ごす時間や自分自身の休息時間を確保しにくくなることがあります。
自分の体力や経験、家庭の状況を考慮し、無理なく続けられる仕事内容を選ぶことが大切です。
2.子育て中の介護職におすすめの働き方4選
介護職には、パートや正社員など、さまざまな働き方があります。それぞれの特徴を理解し、自分の希望に合った働き方を選びましょう。
① パート・アルバイトで短時間勤務をする
子育て中の介護職におすすめの働き方のひとつが、パートやアルバイトです。
勤務日数や時間を相談できる求人もあり、家庭の状況に合わせて働きやすい点が特徴です。
例えば、午前中から昼過ぎまで働いたり、保育園のお迎えに間に合う時間帯で勤務したりする方法があります。
子どもが小さいうちは短時間勤務にし、成長に合わせて勤務時間を増やすことも選択肢のひとつです。
また、ブランクがある方や、介護職に初めて挑戦する方にとっても、無理のない範囲から仕事を始めやすいでしょう。
ただし、パートは勤務時間や日数によって収入が変わります。希望する収入を得られるか、社会保険の加入条件を満たすかなども確認しておきましょう。
② 日勤のみの介護職として働く
夜勤を避けたい方には、日勤のみの求人がおすすめです。
介護施設のなかには、日中の時間帯を中心に勤務する職員を募集しているところがあります。
夜勤がない働き方であれば、夜間の育児や家族との生活リズムを調整しやすくなります。
特に、子どもの生活リズムが安定していない時期や、夜間の育児による負担が大きい時期には、日勤中心の働き方が負担の軽減につながる場合があります。
ただし、「日勤のみ」と記載されていても、早番や遅番、土日祝日の勤務が含まれることがあります。
求人票で勤務時間の詳細を確認し、自分の希望と合っているかチェックしましょう。
③ 正社員として働きながら子育てと両立する
安定した収入や長期的なキャリア形成を重視する方には、正社員という選択肢もあります。
介護職の正社員は、パートと比較して勤務時間や担当業務の範囲が広い場合がありますが、
給与や福利厚生、昇給・賞与などの面でメリットが期待できる職場もあります。
職場によっては、育児短時間勤務制度や子育てに配慮したシフト調整などを利用できる場合もあります。
正社員として働き続けるためには、制度の有無だけでなく、実際に利用しやすい職場環境かどうかも重要です。
求人を探す際は、育児中の職員がどのように働いているか、時短勤務の利用実績があるか、夜勤や休日勤務の頻度はどの程度かなどを確認するとよいでしょう。
④ 時短勤務や勤務日数を相談できる職場を選ぶ
子育て中は、子どもの年齢や家庭の状況によって、働ける時間や日数が変わることがあります。
そのため、勤務時間や勤務日数について相談できる職場を選ぶことも大切です。
例えば、週3日から勤務できる職場や、1日の勤務時間を相談できる求人であれば、家庭の予定に合わせて働きやすくなる可能性があります。
また、子どもの成長に合わせて勤務日数を増やしたり、将来的に正社員を目指したりすることを検討できる職場もあります。
ただし、希望する条件に対応できるかどうかは、施設の人員体制や募集状況によって異なります。
応募前に勤務条件を確認し、自分に合った働き方が可能か相談してみましょう。
3.子育て中の介護職におすすめの職場4選
介護職は、勤務先によって仕事内容や勤務時間が大きく異なります。子育てとの両立を考えるなら、職場ごとの特徴を把握しておきましょう。
① デイサービス
デイサービスは、利用者が日帰りで通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受ける施設です。
施設によって異なりますが、日中を中心にサービスを提供するため、夜勤のない求人を探しやすい傾向があります。
そのため、日中に働きたい方や、夜勤を避けながら介護職を続けたい方におすすめです。
一方で、送迎業務を担当する場合や、朝早い勤務、夕方の片付けなどが発生する場合もあります。
送迎の有無や勤務終了時刻を確認しておきましょう。
② 訪問介護
訪問介護は、利用者の自宅を訪問し、身体介護や生活援助などを行う仕事です。
事業所によっては、短時間勤務や週数日の勤務など、希望に合わせた働き方を相談できる場合があります。
家庭の都合に合わせて勤務時間を調整したい方にとって、検討しやすい選択肢です。
また、利用者と一対一で関わる時間が多く、一人ひとりの生活を支えるやりがいを感じられます。
ただし、訪問先への移動時間や交通手段、訪問と訪問の間の時間なども考慮する必要があります。
介護の資格や実務経験が求められる求人もあるため、応募条件を確認しましょう。
③ 有料老人ホーム
有料老人ホームは、入居者が生活する施設で、食事や入浴、排せつなどの介護サービスを提供する場合があります。
施設によっては、日勤のみの職員や短時間勤務のパート職員を募集しています。正社員だけでなく、家庭の事情に合わせた求人を探したい方にもおすすめです。
一方、24時間体制で介護を行う施設では、早番・遅番・夜勤などのシフト制が採用されていることがあります。
希望する勤務時間帯で働けるか、土日祝日の勤務が必要かなどを事前に確認することが大切です。
④ グループホーム
グループホームは、主に認知症のある高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。利用者の日常生活を支えながら、家庭的な雰囲気のなかで介護を行います。
利用者一人ひとりとじっくり関わりたい方や、生活に寄り添った介護をしたい方に向いています。
施設によっては日勤のみやパート勤務の求人もありますが、少人数の職員で運営している場合は、急な欠勤時の調整が難しいこともあります。
子育て中の方は、勤務体制や職員配置、休暇を取得する際の対応などを確認しておくと安心です。
4.子育て中の介護職が仕事と育児を両立するコツ
自分に合った働き方を選ぶことに加えて、家庭内の協力体制や職場とのコミュニケーションを整えることも大切です。
① 家族と家事・育児の分担を決める
仕事と育児を両立するには、一人で家事や育児を抱え込まないことが重要です。
例えば、保育園の送迎を家族で分担したり、食事の準備や洗濯などの担当を決めたりすると、負担を減らしやすくなります。
勤務時間が変わる場合は、事前に家族と相談し、誰が何を担当するのかを明確にしておきましょう。
家族の協力を得ることが難しい場合は、自治体の子育て支援サービスやファミリー・サポート・センターなどを利用できるか調べてみるのもひとつの方法です。
② 職場に子育て中であることを相談する
子育て中であることを職場に伝え、必要な配慮について相談しておくことも大切です。
例えば、「保育園のお迎えがあるため、18時までに退勤したい」「子どもの体調不良時に利用できる休暇制度を確認したい」といった具体的な希望を伝えると、勤務条件のすり合わせがしやすくなります。
もちろん、子育て中であることだけを理由に、必ず希望どおりの勤務ができるとは限りません。
そのため、入職前に希望する勤務条件を整理し、対応可能な範囲を確認しておくことが重要です。
③ 完璧を目指さず、休息時間を確保する
仕事と育児を両立していると、家事が思うように進まなかったり、自分の時間が取れなかったりすることがあります。
すべてを完璧にこなそうとすると、心身の負担が大きくなってしまいます。
例えば、忙しい日は総菜や冷凍食品を活用する、掃除の頻度を調整する、休日に予定を詰め込みすぎないなど、無理をしない工夫を取り入れましょう。
介護職は、利用者の安全を守るためにも集中力や体力が求められる仕事です。自分自身の健康を守ることも、長く働き続けるために欠かせません。
5.子育て中の介護職が求人を探すときの注意点
希望する働き方が決まったら、実際に求人を探してみましょう。応募前に確認しておきたいポイントを紹介します。
① 求人票の勤務条件を細かく確認する
求人票を見るときは、給与や勤務地だけでなく、勤務時間、休日、残業の有無、勤務日数などを確認しましょう。
特に、子育て中の方は、以下の条件をチェックすることが大切です。
・日勤のみ、短時間勤務などの希望条件に合っているか
・早番・遅番・夜勤の有無
・土日祝日の勤務が必要か
・残業の頻度や退勤時間
・有給休暇や育児関連制度の利用条件
・通勤時間や保育園への送迎に無理がないか
「子育て中のスタッフ活躍中」と書かれていても、自分が希望する勤務条件で働けるとは限りません。気になる点は、応募前や面接時に確認しておきましょう。
② 子育て支援制度の内容と利用実績を確認する
職場によっては、育児休業、子の看護等休暇、育児短時間勤務制度などを利用できる場合があります。
ただし、制度には対象者や利用条件が定められていることがあります。また、法律に基づく制度と、職場独自の福利厚生制度では内容が異なります。
制度があるかどうかだけでなく、対象となる条件や申請方法、実際の利用状況も確認しておくと安心です。
③ 自分の優先順位を決めておく
求人探しでは、給与や勤務時間、通勤距離、休日など、すべての希望条件を満たす仕事がすぐに見つかるとは限りません。
そのため、絶対に譲れない条件と、できれば叶えたい条件を分けておくことが大切です。
例えば、「お迎えに間に合うこと」を最優先にする場合は、勤務終了時刻や残業の少なさを重視します。
一方、収入を重視する場合は、勤務日数や給与条件を比較しながら検討するとよいでしょう。
自分や家族にとって何が大切なのかを整理しておくと、求人を比較しやすくなります。
④ 求人紹介サービスを活用する
自分だけで求人を探すことが難しい場合は、介護職に特化した求人紹介サービスを活用するのもおすすめです。
求人紹介サービスでは、希望する勤務地や給与、勤務時間、雇用形態などを相談しながら、自分に合った求人を探せる場合があります。
また、求人票だけではわかりにくい職場の特徴や勤務条件について、担当者に確認できることもメリットです。
例えば、「子どものお迎えに間に合う時間帯で働きたい」「日勤のみの正社員求人を探している」「ブランクがあるため、研修制度が整った職場を希望している」といった希望を具体的に伝えることで、条件に合う求人を検討しやすくなります。
サービスによって紹介できる求人やサポート内容は異なるため、利用前に確認しておきましょう。
6.子育て中の介護職に関するよくある質問
ここでは、子育て中に介護職として働きたい方からよく挙がる疑問に回答します。
① 子育て中でも未経験から介護職になれますか?
はい、未経験から応募できる介護職の求人はあります。
介護業界では、未経験者を受け入れ、入職後の研修や先輩職員による指導を行っている職場もあります。
ただし、必要な資格や経験は求人によって異なります。
初めて介護職に挑戦する場合は、研修制度の有無や、未経験者へのサポート体制を確認するとよいでしょう。
② 子育て中でも正社員として働けますか?
子育て中でも、正社員として働くことは可能です。
ただし、勤務時間や夜勤の有無、休日の取り方などは職場によって異なります。
家庭の状況に合う勤務条件かどうかを確認し、必要に応じて育児短時間勤務制度などの利用も検討しましょう。
入職前に、長期的に働き続けられる環境かどうかを確認することが大切です。
③ 子どもの急な発熱で仕事を休めますか?
急な休みに対応できるかどうかは、職場の勤務体制や就業規則などによって異なります。
また、一定の要件を満たす場合には、法律に基づく子の看護等休暇を利用できることがあります。
対象となる子どもの年齢や取得事由、日数などの条件を確認しておきましょう。
子どもの体調不良に備え、家族との協力体制や利用できる支援サービスについても考えておくと安心です。
④ 子育て中の介護職はパートと正社員のどちらがおすすめですか?
どちらが適しているかは、家庭の状況や希望する収入、キャリアプランによって異なります。
勤務時間の柔軟性を重視するならパート、安定した雇用や長期的なキャリア形成を重視するなら正社員が選択肢になります。
ただし、実際の勤務条件や待遇は職場によって異なるため、雇用形態だけで判断しないことが大切です。
現在の家庭の状況だけでなく、数年後にどのように働きたいかも考えながら選びましょう。
7.まとめ|自分に合った働き方で子育てと介護職を両立しよう
子育て中に介護職として働くには、家庭の状況や子どもの年齢、希望する収入などに合わせて、無理なく続けられる働き方を選ぶことが大切です。
短時間勤務が可能なパート、夜勤のない日勤中心の勤務、安定した雇用を目指せる正社員、勤務時間や日数を相談できる職場など、働き方にはさまざまな選択肢があります。
また、デイサービスや訪問介護、有料老人ホーム、グループホームなど、勤務先によって仕事内容やシフトの特徴も異なります。
求人を探す際は、勤務時間や休日、残業の有無だけでなく、急な休みへの対応、育児支援制度の利用条件、職場のサポート体制なども確認しましょう。
仕事と育児を両立するためには、すべてを一人で抱え込まず、家族や職場の協力を得ながら、自分に合ったペースで働くことも重要です。
「子どもとの時間を大切にしたい」「介護職としてキャリアを築きたい」「家庭と両立しながら安定した収入を得たい」など、自分の希望を整理することから始めてみましょう。
自分だけで希望に合う求人を探すのが難しい場合は、介護職に特化した求人紹介サービスを利用する方法もあります。
勤務時間や雇用形態、勤務地などの希望を相談しながら、自分に合った職場を探してみてはいかがでしょうか。
子育て中だからといって、介護職として働くことを諦める必要はありません。
自分と家族に合った働き方を見つけ、無理なく長く働ける職場への就職・転職を目指しましょう。